「釈迦」は続く。
 「釈迦」は途切れない。
 目的はわからない。彼女がなにであるのかも、なにをできるのかも。

 「釈迦」は十四歳で発症して、二十歳で終わる。
 仕組みはわからない。そうなっている。
 「釈迦」には必ず「アンテナ売り」が付き添う決まりになっている。
 誰が決めたのかも、破ればどうなるのかもわからない。
 「アンテナ売り」は常に「釈迦」の傍にいる。傍にいて、別段することはない。
 普段二人は、その名の通り「アンテナ売り」がアンテナを売って生計を立てる。
 世界には「釈迦」になる候補がたくさんいるけれど、次に「釈迦」になる者ははじめから決まっている。
 それが誰であるのかは、現「釈迦」の「アンテナ売り」が知っている。
 「釈迦」は続いてきた。
 これからも、続く。ずっと、ずっと。




08/09/14:釈迦